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SS NEWS(令和7年8月)~タンス預金(税務上の「3 つのリスク」)~


 タンス預金とは、銀行に預金せずに自宅等で現金を保管しておくことを言います。低金利や金融機関への不安からか、まとまった現金を手元に置く人が増えています。
 しかし、100 万円以上の高額な現金を持つことには、税務調査や防犯上のリスクがあるため注意が必要です。タンス預金を多額に保有していると、税務署のチェック対象になる可能性があります。「相続時の資産調査」「不審な多額の入金」「申告漏れの疑い」という3つの落とし穴に注意が必要です。知らずに問題を引き起こさないよう、それぞれのリスクを説明します。


◆ 一つ目のリスク「相続時の資産調査」

 一つ目のリスクは、相続時に多額なタンス預金が発見された場合、当然に相続財産となり申告が必要ですが、発見された金額を申告したとしても、税務調査があった場合には、タンス預金がつまみ食いで申告されていないか疑われる恐れがあり、現金の出どころの証明が必要となります。
 税務署は被相続人の銀行口座の流れを事前に調査しており、説明がつかない出金があると、タンス預金あるいは他者への資金流失と認定され、申告漏れによる追徴課税が発生する可能性があります。


◆ 二つ目のリスク「不審な多額の入金」

 二つ目のリスクは、急な多額の銀行入金が「不審な動き」とみなされるリスクです。タンス預金で長年貯めた後、一度に銀行に預金すると、金融機関が資金洗浄(マネーロンダリング)の疑いを持ち、税務署や警察に連絡することがあります。
 多額の引出しもそうですが、預け入れであっても「なぜ多額な入金をしたのか」と確認され、思わぬトラブルに発展する可能性があります。また今回のような新紙幣の発行があり、かなり入れ替えが進むと、旧紙幣での多額な買物を拒否される可能性があると言われています。


◆ 三つ目のリスク「申告漏れの疑い」

 最後のリスクは、申告漏れや脱税と判断される危険性です。長年にわたる多額のタンス預金が発見された場合、適切な所得税申告があったのか調査され、整合性がないと所得税の調査に発展することがあります。

 このように、タンス預金が原因で税務署に疑われるケースは少なくありません。多額の現金を所有し続ける場合には、出どころを明確に記録し、親族間の贈与であれば契約書を作成するなど、証拠を残すことが重要です(当然贈与税の申告も必要ですが)。
 さらに、昨今の物騒な世の中、現金の保管場所にも注意が必要です。盗難のリスクは覚悟が必要なのかもしれません。

2025.8.8 サクセスサポートニュース(令和7年8月)

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