SS NEWS(令和4年10月)~想定外のことが起きた場合に~
◆「想定外のこと」は実は頻繁に起こっている!◆
想定外の出来事が起こると、「世紀に一度の出来事」などと表現されます。
直近30年を振り返ると、「世紀に一度」が、実は「頻繁に」起こっていることが分かります。
1995年(27年前) 阪神・淡路大震災
2001年(21年前) アメリカの同時多発テロ
2008年(14年前) リーマンショック
2011年(11年前) 東日本大震災
2019年(3年前) 新型コロナウイルス
2022年(今年) ロシアのウクライナ侵攻
経営を揺るがすような出来事が、おおよそ5年に1度のペースで起きております。
◆環境に適応できるものが生き残る◆
危機に対応する、つまり「変化に対応する」という点でよく引き合いに出されるのが、進化論のダーウィンの言葉です。
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、環境に最もよく適応したものである」
これをお読みいただいている中小企業の経営者の方は、ダーウィンの言葉の通り、前述のような経営環境の著しい変化に対応すべく、自社を進化変容させてきたことと存じます。
特に、コロナ禍では、生活様式、コミュニケーション、働き方や働く場所、休日の過ごし方など、あらゆる面で変わることを余儀なくされている状況です。さらに、「変えなければいけないこと」に追われている毎日かもしれません。不安や不満、ストレスを抱えながら取り組んでいる方も多いとお察しします。
◆変えてはいけないもの!◆
一方で、そんな中でも「変えてはいけないこと」があります。例えば、コミュニケーションの方法が変わったとしても、相手を尊重する気持ちは「変えてはいけないこと」です。働く場所が在宅・リモートになったとしても、仕事を通して自分が会社にどう貢献するかということも変わらないですし、「変えてはいけないこと」です。
何もかも変わらざるを得ない今だからこそ、「変えてはいけないこと」を振り返り、忘れないように心掛け、大切にしていく必要があります。
◆不易流行(ふえきりゅうこう)◆
「不易」は、いくら世の中が変わっても変わらないもの、変えてはいけないもの、「流行」は、世の中の変化とともに変わっていくものという意味です。松尾芭蕉にまつわる言葉と言われております。
会社に例えると、理念やビジョンが「不易」にあたります。その精神を時代の変化や経営環境に応じて改革・改善していくことが「流行」にあたります。改革や改善は不可欠ですが、それは理念やビジョンから逸脱したものであってはいけません。
変化が著しい時代だからこそ、会社が目指す「変えないもの」は何なのか、自分が大切にする「変えないもの」は何なのかをしっかり考え、自分を見失わないようにしたいものです。
2022.10.10 サクセスサポートニュース(令和4年10月)