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SS NEWS(令和3年5月)~追加借入をすべきか?我慢すべきか?~

 緊急事態宣言が延長され、ワクチン接種も諸外国と比較すると進んでおらず、新型コロナの先行きが見えません。そして、不透明な状況が続くと経営者の頭を悩ませるのが、資金繰りです。すでにコロナ融資(利息も信用保証料もナシのいわゆる「ゼロゼロ融資」)を借りたものの、当面の運転資金を確保するためにさらに融資を受けるべきか?あるいは、将来借金返済で苦しまないように今は我慢すべきか?と悩んでいる方もいらっしゃることと思います。

 さらに、「借りるにしてもいくらまでなら借りても大丈夫か?」という問題もあります。借入れをする、あるいは我慢する、のどちらを選択するにせよ、経営者の方が【なんとなく】や【勘】で決めるのでなく【納得感】をもって意思決定をするために次の方法を推奨しております。

1.経営計画(利益計画)をたてる
 その時に「楽観プラン」と「悲観プラン」の2通りをたてます。
 楽観プランは新型コロナが落ち着いて景気が回復する場合。
 悲観プランは夏以降も緊急事態宣言やまん延防止措置が講じられ経済の停滞が継続する場合を想定してみてください。

2.上記2つのうち「悲観プラン」で資金不足額(=借入れが必要な金額)を計算します。
 不足する資金の簡易的な計算方法は下記の算式になります。
 「年間利益+減価償却費-(年間利益(マイナスの時はゼロ)×法人税率35%)- 借入返済額(年間)」
 ・・・マイナスの金額が資金不足額で、資金調達が必要です。

3.融資を受けたお金を「借入れをしなかった」ものとして普段使ってない預金口座に移して、運転資金用の預金口座から分離します。
 つまり、融資を受けたお金を「あてにしない」でやりくりするという趣旨です。(なお、資金繰りがひっ迫している場合はすぐ運転資金に充てるしかありませんが、そのような資金繰りを回避する方法を考えましょう)

4.仮に「楽観プラン」が実現したら、タイミングをみて繰り上げ返済を行います。
 この場合は「借入れがなければ利息等の負担が生じなかった」と考える経営者の方がいらっしゃるかもしれませんが、経営者が資金繰りの悩みから解放され本業に専念できる価値はとても高く、低い負担額でこれが実現できるならお勧めだと考えます。

5.もし「悲観プラン」が実現してしまったら、悲観プランの経営計画通りに別口座に移したお金を運転資金として「必要な分だけ」使うこととします。

6.状況が好転したら借入金を「何年かけて、いくらずつ返済するか」のプランをたてます。
 そして、そのプラン実現のための経営計画をたてて実行します。

 このことを社長(そして経理担当者)がきちんと理解して、計画的な経営をするのであれば有事においては「余裕をもった」借入れをしておいたほうが良いと考えます。そして、これを機に「借金してもよい上限額」を把握しておきたいところです。