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SSレター(No.20) 長期不況下の経営を考える(3)

2012年04月01日

サクセスサポートレター(No.20)
             長期不況下の経営を考える(3)

                                      平成24年4月1日
                                      税理士法人サクセスサポート
                                      代表社員  小 林 晟 祐


1 損益分岐点を利用して貴社の経営を考えて見ましょう

 決算書は年額ですが、実際は月額に換算して検討する必要があります。何故なら、経営計画は行動するための計画ですから月額ベースで行わないと意味がないからです。
 
        A          B            C          D
       従 前      売上高減少    限界利益率低下  総合的な戦略   
売上高  1,000(100%)   800(100%)   1,000(100%)    840(100%)
変動費   740(74%)     624(78%)     840(84%)     638(76%)  
限界利益  260(26%)     176(22%)     160(16%)     202(24%)
固定費   210(21%)     210(26%)     210(21%)     180(22%)
経常利益  50(5%)     △34(△4%)    △50(6%)      22(3%)

 Aのように従前黒字であった会社でも、不況下で成り行き任せにしていると、通常、Bのように売上高が減少すると同時に限界利益率も低下します。このため、限界利益が大幅に減少し固定費をまかなえずに、通常は赤字になってしまいます。
 このような場合、従前の売上高を維持しようとしてBよりも更に限界利益率を下げて頑張る例が多いのですが、その結果、Cのように赤字が増えてしまう例が多いようです。赤字どころか、予想以上の限界利益率が低下した上に、不良得意先への販売で貸倒れが発生し、C以上の多額の赤字が発生する場合が多いようです。単なる販売競争の最も悪い結果が出てしまいます。

 そこで、私がお勧めしたいのは、@不況下の業界状況に対応した売上高の増加と、A限界利益率の確保とを組み合わせた営業戦略を検討しつつ、これらにB固定費の削減策を加えた総合的な戦略を検討することです。
これを数字で示しますと、Dのように、Bよりも売上高を増加しCよりも限界利益率を上げ、同時に固定費を削減する、という三方面の戦略を総合的に検討するという意味です。

 往々にして固定費の削減を第一と考えがちですが、私は、固定費の削減を意識的に第三にしました。良く見受けるのは、不況に対応して@やAの営業戦略を真剣に見直すということも行うこともなく、まず固定費を削減することで赤字を減らそうとするケースです。これでは時代の変化に対応した経営改善は見込めないのではないかと心配になります。固定費の削減は、勿論、不況時の重要な手段ですが、諸経費はともかく、人件費の削減や設備の廃止等という重要な決定は、営業戦略の見直しと並行して総合的に検討すべきものだからです。


2 損益分岐点を利用して経営計画をたててみましょう

@黒字にするため最低限必要な売上高
 黒字にするため最低限必要な売上高は、その売上高によって得られる限界利益が固定費と等しくなり、利益が丁度ゼロになる売上高です。これを損益分岐点売上高といいます。これを計算式で示しますと、次のとおりです。

 損益分岐点売上高×限界利益率=固定費       
 ( 1,000   × 30% =300 )

この計算式の両辺を限界利益率で割ると

 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
 ( X    = 300 ÷ 30%  =1,000 )

という計算式が得られます。

 つまり、損益分岐点売上高は固定費を限界利益率で割ることによって得られるのです。これが経営計画の出発点ですから、貴社の損益分岐点を是非確かめてみて下さい。当社の担当者がお手伝いします。

A一定売上高のときに得られる利益

 黒字になるときは、売上高×限界利益率が固定費を超えるときですから一定売上高のときに得られる利益は、次のような計算式になります。

 売上高×限界利益率−固定費=利益
 (1,200×  30% −300 =60 )

 この計算式を基本として、経営計画をたてるために必要な種々の目標値を以下のように計算し求めることができます。

B一定額の利益を得るために必要な売上高

 一定額の利益を得るために必要な売上高は、Aの算式の固定費を右辺に移項して、両辺を限界利益率で割ることによって、次のような計算式が得られます。

 必要売上高=(固定費+利益)÷限界利益率
 ( X =(300 +60) ÷30% =1,200 )

C一定額の利益を得るために必要な限界利益率

 一定額の利益を得るために必要な限界利益率は、Aの算式の固定費を右辺に移項して、両辺を売上高で割ることによって、次のような計算式が得られます。

 必要な限界利益率=(固定費+利益)÷売上高
 ( X  =(300 + 60)÷1,200 = 30% )

D一定額の利益を得るために必要な固定費の限度額

 一定額の利益を得るために必要な固定費の限度額はAの算式の固定費を右辺へ、利益を左辺へ移項することによって、次のような計算式が得られます。

 固定費の限度額=売上高×限界利益率−利益
 (   X  =1,200 × 30% − 60 = 300 )

として計算できます。


次回から、具体的な経営計画の検討方法に入ります。
以上

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