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SSレター(No.19) 長期不況下の経営を考える(2)

2012年03月01日

サクセスサポートレター(No.19)
             長期不況下の経営を考える(2)

                                      平成24年3月1日
                                      税理士法人サクセスサポート
                                      代表社員  小 林 晟 祐


1 会社の現況を正しく把握しましょう

 前回は、経営方針を検討する場合の重要な視点として企業を取り巻く環境について述べましたが、このように企業環境の変化が厳しい時代では、安売り競争に巻き込まれたり、人件費や諸経費の削減等で一生懸命頑張られても、残念ながらそのご苦労はなかなか報われないことが多いようです。
 長期的な視点から 会社の現況を把握し、時代の変化等に対応した経営戦略を検討する必要があります。

(1)会社の経営財務の数値を把握しましょう

 素晴らしい商才をお持ちの方でも、経理は苦手という方がいらっしゃいます。
 しかし、会社の利益を上げ資金繰りを円滑にして会社を発展させるには、少なくとも会社の経営数値が現在どうなっているか分からなければ、計画的な経営はできません。やみ雲に一生懸命働くだけになって、良い成果は上がりません。経営者の方は、必ずしも経理に詳しくなる必要はありませんが、経営数値の意味を理解して頂きご自分の会社の現況を正しく把握なさって、今後の経営計画をご検討下さい。

(2)売上・費用・利益の関係を経営計画用に組み替えて把握しましょう。

 売上高がいくらのとき、売上利益率をどのくらいで販売したら、経費がいくらかかって最終利益がいくらになるか経営計画をたてるためには、「売上と費用・費用と利益」の次のような関係をご理解下さい。
 決算報告会のときご説明している損益計算書は、会社が株主・税務署・銀行等外部関係先へ報告するために作成するものですから、経営計画等にそのまま利用しようとしますとそのままでは利用し難いものです。
 経営計画のためには、次のように、損益計算書を若干異なる構造に組み替えた損益分岐点計算を用いて検討します。
 つまり、損益計算書の(売上原価と諸経費)を、次のように、売上高に比例して発生する「変動費」と、売上高に比例せず固定的に発生する「固定費」とに分解して会社の現況を把握し、それを基礎として経営計画を検討する方法です。
 例えば、販売業の場合、売上原価は全額変動費ですが、諸経費中に売上高にある程度応じて増減する変動費が40含まれているとしますと、次のようになります。

 (損益計算書)              (損益分岐点計算)
 売 上 高   1,000        売 上 高      1,000
 ―売上原価   700         ―変動費       740
 (売上原価率) (70%)       (変動費率)    (74%)
 (売上利益)  (300)        (限界利益)    (260)
 (売上利益率) (30%)       (限界利益率)   (26%)
 ―諸 経 費  250         ―固定費       210
 (利   益)  (50)         (利  益)     (50)

(注1)「諸経費」は、正しくは販売費一般管理費のほか営業外損益も含めた金額で計算します。

(注2)「変動費」は売上高の増減に比例して発生する費用のことで、「限界利益」は当該売上高から当該変動費を差し引いて得られる利益のことです。
「利益」に「限界」を付けて「限界利益」という用語を使うのは、通常の「利益」と区別して、「売上高に比例して増加する利益」という意味で用いるためで、損益分岐点計算上の最も重要な概念です。利益の限界(上限)という意味ではありません。一方、「固定費」は文字どおり売上高の増減にかかわらずほぼ固定的に発生する費用です。

(注3)上記の表で売上原価より変動費が40多く、固定費が諸経費より40少なくなっていますが、これは諸経費のうちに運賃や広告宣伝費等の変動費が40含まれていると仮定しています。
これら諸経費中の変動費が重要でないときは、便宜上、売上原価=変動費であり、諸経費=固定費であると考えて計算することもできます。限界利益を少なめに(固めに)見ることになりますので、差し支えないと考えられるからです。

(注4)製造業の場合は、売上原価中の製造原価には固定費がありますので、次のとおり組替えることになります。
  (製造原価報告書)      (損益分岐点計算)
     材料費            変動費
     労務費                 固定費
     外注費            変動費
     経 費                 固定費

 利益を増やすため経営計画を検討する時は、以上の損益分岐点計算の仕組みを用いて、具体的な検討を行います、その手法について次回以降で説明したいと思います。(以上)

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